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通信

from France

親戚の集まり
REUNION DE FAMILLE (レウニオンド ファミーユ)
2005.8.12

 フランス人にとって、夏のヴァカンスは生活のエッセンス。忙しい日々のストレスから離れて、家族や友人と山や海や外国へと旅立ち、ゆっくりとしたリズムの中でお互いのコミュニケーションを愉しむ。
 最近は、物価の高いヴァカンス地に赴くことなく、自宅で日曜大工や庭の手入れに勤しむ休暇を過ごす人も増えているが、命の洗濯には変わりない。田舎の別荘(メゾンドファミーユ)は、彼らの心の原点のようで、インテリア雑誌でもいつも人気のスタイルである。
 彼ら家族で過ごすヴァカンスの延長で、この時期に冠婚葬祭などでしか会えないような親戚の集まりを催す人々も少なくない。
シャトークレスティヌは、14世紀の建築→

▲皆で記念写真もなかなか入りきれず
 フランスは、やはり家族の絆の強いカトリックの国。自邸や別荘を開放して、皆を招待してパーティーをすることはあっても、泊りがけとなるとなかなか難しい。そこでシャトーなどを改装して、結婚式や合宿やこのような機会にレンタルする施設も数多く、予算や内容もアラカルト。
 主人の母方は6人姉弟の上、それぞれ4、5人子供がいたので、彼が幼少の頃は、毎夏、祖父母が海や山の家をお手伝いさん付きで1ヶ月借りきって、叔父,叔母や従兄弟たちと20〜30人で楽しいヴァカンスを過ごしたそうで、皆とても仲が良い。
 叔父叔母は、優雅なリタイヤーで毎月食事会をしているものの、私たちの働き盛りの世代となると皆其々に仕事や家庭があり、普段なかなか会う機会もない。それでここ数年は、夏のある週末を決めて、親戚一同3世代が集まる機会を計画している。

 今年は、7月最初の週末。総勢71人が集まり、2日間を食事とおしゃべりとスポーツに明け暮れる。リヨン郊外の14世紀に建てられた建物をヴァカンス用に改装されたシャトークレスティヌは、ホテルのような洗練はないけれど、シャワー付きの2〜4人部屋が40室ほどあり、プール、テニス、ビリヤード、ダンスホールの施設もあり、子供たちは16ヘクタールの敷地内で自由に遊べる。
 近郊のサファリパークや教会、ワインカーブを各グループで訪れたり。シンプルな家庭料理だけれど、食事毎に、其々テーブルや席を代わって、なるべく違う顔ぶれになるよう工夫したり、同世代の子供たちを引き合わせたり。
 壮年、中年、思春期、幼児と年齢もばらばらながら、朝から夜まで会話は尽きない。清々しい田舎の空気の中、同じルーツで結ばれてるという安心感が、個人主義の強いフランス人にもやすらぎをもたらし、皆笑顔でボンヴァカンス! (良い夏休みを)と別れを告げる。
←大人たちのテーブル

▲子供たちのテーブル

▲私も青年期の姪や甥と会話を愉しむ

▲遊びくれる子供たち


ライタープロフィール:DUMOLARD 友宇子(デュモラール ユウコ)
関西学院大学美学科を専攻し、パリの“エコールドルーブル”にて美術史を学ぶ。広告、絵画関係の仕事を経て、1991年渡仏。1992年よりモージュの高級食器ブランド“アビランド”社専属にてパリを拠点にテーブルコーディネートを中心とするディスプレイ、商品企画、営業販促に関わる仕事を展開。フランススタイルのテーブルやライフスタイルの提案をしながらフランスのホテル、レストランや日本のブライダルのテーブルトップのコーディネーションなども手がける。メゾン・エ・オブジェにも毎回参加。

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