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通信

from Germany

ドイツのくらしとテーブルコーディネート Vol.1
太陽の季節


太陽の季節は街の表情も食空間も豊かにしてくれます
 食べ物を最もおいしく見せ、人や自然とのコミュニケーションをスムーズにしてくれるもの。世界中どこにでもあって、この世に一つしかないもの―冬が明けたドイツのテーブルの主役はそんな“太陽”です。
 通りに面したカフェがたくさんのテーブルを表に出す日は晴天の合図。ドイツの天気予報は当てにならず雨の降る日にかぎって傘のない人が多いというのに、こんな日は申し合わせでもしたかのようにたくさんの人が現れ席をうめていきます。人気の高い「バルコニーつき」のフラットに住む生活愛好家たちは、夏には緑でいっぱいになったご自慢の小さな庭でくつろぐ優雅な日々をむかえます。
 
 こんな太陽の下のテーブルコーディネートはどこもごくシンプル。ヨーロッパの強い日差しに照らされるものは、そっけないくらいがちょうどいい。白いクロスはまぶしすぎるし、クリップでクロスがとめてあっても風が吹くと落ちつきません。なにより太陽にかかると木板の傷でさえ風合いよく見えるのだから、テーブルは涼しい「裸」がいちばん。
 毎年同じ、年季の入った長い木のテーブルとベンチが主流で相席となるため、目が合えば開放感も手伝って会話が弾むことも少なくありません。

典型的なドイツのカフェの朝食。

 クロスの替わりに木に直接オレンジや赤のペイントがしてあるところは白い器が映えて元気な夏を演出。たくさんの白い椅子にピンクや藤色のふわふわのクッションをならべて各テーブルに一輪ざし、なんてなかにはシックなカフェもありますが、よく見ると花は汗をかき空席も目立っています。
 TPOにあった演出が居心地をよくするのはドイツでも同じ、季節感や自然を大切にするドイツ人にとっては一番大切なものかもしれません。

長ベンチでの相席は夏の風物詩。


ライタープロフィール:
かしわばら あや
1997年赴任でフランクフルトへ。ヨーロッパのトラベルコーディネーター
として活躍後、スーパーバイザーとして多国籍のスタッフと働く。
仕事柄さまざまな国の食文化や生活習慣の違いを肌で感じる毎日。
昨年ベルリンで女児を出産し、現在Gullivers Travel Associates ベルリン代表

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