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通信

from Germany

ドイツのくらしとテーブルコーディネート Vol.4
誕生日
2004.10.16

 オフィスのキッチンが朝からそわそわする日は誰かの誕生日。この日はオフィスの習慣で、誕生日を迎える本人がスタッフ全員に食べ物や飲み物を準備してきます。手作りケーキや具だくさんのアイントプフ(ドイツのスープ料理)、本格的タイカレー、オープンサンドなど、メニューは個性豊か。
いつもは静かなキッチンも、テーブルのまわりをみんながぐるりと囲んでとてもにぎやかになります。
 「おめでとう」は当日までは言ってはいけないというジンクスがあるので、その日は喜びもひとしお。ドイツでは誕生日を迎える人の方が周りをもてなす習慣がありますが、一人でも多くの祝福を受けるための宣伝をかねているのかもしれません。
 さて、誕生日はいくつになっても「おめでとう」の日。ドイツでは、年を重ねるほどにおめでたくなる日といったほうがよいかもしれません。というのも、若い人よりもお金と時間のある50歳、60歳、70歳の節目に大きな誕生パーティーを開く人が多いのです。

半世紀目の記念すべきパーティーが始まる前に
プレゼント置場のテーブル、カードをそえて ビールのカクテル 「ベルリナーヴァイス」 コの字型ブッフェの外をテーブルが囲みます
 

ひとつひとつ違うテーブルフラワーは誕生日を迎えたヘリの自作
 22時ごろまで明るい盛夏の午後、同僚のヘリが地元のレストランで誕生会をひらきました。彼女は50年前の8月、当時まだ東ドイツだったドレスデンに大学長の娘として生まれました。学生時代は乳児を抱えてレポートを書き、長男が5歳の時に一年間日本の大学に単身留学をしたという行動派で、ベルリンの大学で日本語学の教鞭をとっていたこともあるキャリアウーマン。
 劇的な壁の崩壊後は東西統合による混乱と、新システムによる生活の急激な変化や不安を体験した一人です。しかし、どんなときにも元気をだして一生懸命に生きる姿は8月のひまわりそのもの。
 10年後のパーティーでますます素敵に輝いているヘリに会うのが今から楽しみです。


ライタープロフィール:
かしわばら あや
Gullivers Travel Assosiates Berlin 代表
1997年赴任で渡独。世界各国からドイツに来るツーリスト、視察旅行の旅程管理を行う。仕事柄さまざまな国の文化や生活習慣の違いを肌で感じる毎日。
母の影響を受け、現在はテーブルコーディネーターとしても活動中。

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