2001年東京ドーム
鯉渕審査員賞
母を偲んでお月見演奏会
上松 あつみさん
(岐阜県/国際交流主宰)
 明治生まれの母の趣味はお琴でした。「白ウサギがお餅をついているのよ!」「十五夜お月様曇の上」と、母の「月見演奏会」がいつの間にか恒例となり、半強制的に正座したものでした。琴の木箱ケースを囲み、手作り「月見団子」をコンガリ焼いて、醤油と多目の砂糖、土生姜を入れ、焼きながら頂きます。娘が嫁ぐ時、祖母の思い出にと母の家紋を入れたプレートを作って、嫁入道具の中に忍ばせました。白磁の花器は、祖々母が大切にしていた半形「湯たんぽ」を二つ合わせ円形にし、「月見花器」と愛用。今夜は娘がささやかに演奏会を催してくれます。

講評
生方:
気が澄んで月が美しい季節。満月はやがて十六夜に欠けていくので下弦の月なのですか。それとも白い月の影なのですか。ライナーが少し重く感じます。

MENU
*冷酒:飛騨高山にごり酒「母情」
*月見団子:岐阜名産上等な米粉使用。砂糖を加え練り、適当な大きさに丸めて蒸す
*野菜と里いも・帆立貝のみそ入りクリーム煮:田舎みそを入れるとコクが出ます
*丸どりとしいたけの蒸しもの:丸どりを使って、しいたけ、白菜を一緒に蒸し合せ、大皿でこわけする※おはしで和、洋折衷。基本素材は地元産の海、山、畑、土各1点ずつを使用。

四 季
記念日 月見
対 象 家族
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